本日の興味関心

  • 1112972635*栗色の地毛にスプレー、退学した16歳が宮城県を提訴

 生まれつき栗毛(くりげ)色した髪を、教諭にスプレーで黒く染められるなどしたのは人権侵害にあたるとして、宮城県立高校の1年生だった女子生徒(16)が8日、県に慰謝料など計550万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

 女子生徒は今年1月に県立高校を自主退学し、県外の私立高校を受験し直し、今月から1年生として通う。

 訴えによると、女子生徒は2004年4月、県立高校に入学後、教諭から「髪が赤いから染め直せ」などと指導された。地毛だと説明したが、教諭たちは、休み時間に放送で呼び出したり自宅に電話したりして、黒く染めるよう再三にわたり強要。11月には、副担任の女性教諭から髪に黒色のスプレーを吹き付けられた。

 この高校の生活のしおりでは、髪の染色は禁止されている。女子生徒は12月、学年主任や担任から「成績不振」を理由に自主退学の勧告を受けた。

 提訴にあたって女子生徒は、「自分の気持ち」と題したコメントを弁護士を通じて出した。「先生たちには、どれほど私の気持ちを傷つけたのか考えてほしいし、気付いてほしい。生まれながらの髪の色で、私のようにひどい目にあう生徒が出ないようにしてもらいたい」と訴えている。

 白石晃・宮城県教育長は「訴えがあったとすれば大変残念。訴状の内容を見たうえで適切に対応したい」とコメントを出した。

(以下コメント)
・・・とても残念なニュースだ。本人はとてもつらいだろう。髪の色に関しては、社会的認識としては個人や法人で見解がとても異なる。個人であれば、年齢の高い方になるにつれて、染色はタブー視される傾向があるしねぇ。
今ではANAなんかでも、染色がOKになったという。教育の現場でも、髪の色の基準のガイドラインを決めるべきだろう。

しかし、今回の事件に関しては「地毛」であることが問題だ。染色が校則に違反するのであれば、従わざるを得ないかもしれないが、地毛については規制対象にならないだろう。
もっとも、染色に関して規制するもっともな根拠すら無いわけで。

さて、これに携わった教員はどんな気持ちだったのだろう。
誰の命でやったのか、教員は本意だったのか。

髪の色一つで、大きな問題を起こし、また裁判にもなる。今回の裁判は、生活指導の大きなトピックである「髪の色」に関して大きな影響を与えるものだと思われる。